映画『ノスタルジア』(1983)
「タルコフスキー監督は芸術のためなら、撮影中生きた牛に火をつけることも厭わなかった、というのを最近知って、自分の中の違和感の正体がようやく判りまし た。
敬虔なキリスト教徒である彼の言う "世界の救済" を、感覚的に理解できないから難解なのです。
犠牲を神聖視する感覚と、そういった方法論から得ら れる"救済された世界"を、どうも私は想像することができません。ともあれ、音と映像の美しさに圧倒される映画です。どのシーンを切り取っても絵画のよう です。」(←2008年に書いた覚書)
また、観たくなってきました。
観るとすごく疲れる映画なので数年に一度しか観ないんですが。
タルコフスキーって、藝術至上主義者で、性格は最悪。
でも、個人の思想や表現に圧力がかかるような環境で闘いながら作品を作ったことに、すごく興味があります。
そういった圧力に対して生理的な嫌悪感を持たないタイプの人たち(統制された社会が好きな)が、アート論なんて語っていたりすると、正直「この人に、表現の何が解るんだろう??」と、つい思ってしまうんですよね。
多分私もちょっとしか解ってないと思うけど
『ノスタルジア』は、本当に"きびしい” 映画。
迫力がある(でもなぜか眠くなる)。
ぬるいものなんて、ぜんぜん勉強にならないから興味ないんだよなー。。。
ゆるいものはまた別腹だけどww