i-cento-passi
「今マフィアを語れるようになったのは、
それが避けがたい天災や宿命ではなくなったということです」
(主演のルイジ・ロ・カーショ)


70年代のシチリアで、マフィアの家系の出身でありながらマフィアと闘って、30歳の若さで暗殺された実在の青年の伝記映画。カーショの初主演映画ということで以前からぜひ観たいと思っていたんです。ラストに出てくる本物のペッピーノと顔がそっくり!

主人公はわりと迷いなく正義感と若い勢いで突っ走る(素性をわざと公言する!)のだけど、父親はマフィアの親族の手前、針のむしろ状態。母親と弟も彼を支えながらそれぞれに苦しむ様子が痛々しかったです。
21HHE46HQ9L映画を観た後「そういえばマフィアの本を持ってたな」と思い出して引っ張り出してみました。
「マフィアは悪政と腐敗の中で生まれ、それを利用するような形で力を伸ばした。」(『マフィア その神話と現実』竹山博英著)公権力をあてにできない貧しい人々が、マフィアに頼らざるを得ない歴史があったようです。
ペッピーノの父親が冒頭の親族のパーティで「貧乏は2度とご免!」と乾杯の音頭をとっていたのを思い出しました。その父親は家族を養う為にマフィアの親族の力を借り、そのおかげで何も苦労せずに育った息子は大学に行って学をつけ、反体制運動に身を投じる・・・という図式が、善し悪し抜きにして悲しかったです。
ペッピーノが闘ったマフィアのドン(彼自身の叔父)は彼の死後20年近い年月を経てようやく起訴されたそう。

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親族のおじさんたちがなんか・・・全員ベルルスコーニに見えちゃう('д` ;)

あと警官がスターリンにそっくり。