追記:よく考えたらペトリーニ氏は「地産地消」とは言ってないですね・・・。

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NHK『未来への提言 スローフード協会会長カルロ・ペトリーニ』という番組を見ました。小説『食堂かたつむり』の著者小川糸さんがスローフードの創始者カルロ・ペトリーニ氏を訪ねます。スローフードとはイタリアピエモンテ州で80年代に提唱された、地域の伝統食を見直す運動のことです。

ペトリーニ氏曰く「人は食べ物で幸せになる。食文化とは言語のようなものでその多様性が素晴らしい。消えかかっている地域ごとの食を守らなければならない」。ある大きな病院で、その理念に従って病院食が改善され、患者さん達が楽しそうにいきいきとその郷土食の美味しさを語っている様子を見て、素晴らしい理念だと思いました(田舎で育ったのでローカルフードの良さはとてもよく解る!)

ただ(番組では子どもたちに地産地消の良さが教育される場面もあったので)もっと知りたいと思ったのは、小規模生産者を守ることと地産地消はどうやって両立させたらいいの?ということ。ある地域のチーズの小規模生産者が、スローフード運動によってそのチーズの存在が広く知られたため「注文が増えた。遠くから買い付けに来る業者もいる。充分な利益が上がるようになった」と喜んでいました。それは地産地消に含まれるのかな(日本語と海外の言葉の定義が違うの?)?どんなふうにその理念が共存するのだろう?というところ。

ちなみにスローフード協会が定めた世界の「絶滅危惧食品」には日本の食材もいくつかあって、長野県のざざ虫もそのひとつなんですって