ブライアン「自分で考えなくちゃだめだ!
          みんな個々の独立した人間なんだよ!」
群衆「(みな揃って)そうだ!我々は独立してる!」

...........してないじゃん! ていう深い名シーン。


映画『ライフ・オブ・ブライアン』。救世主と間違われた青年ブライアンがローマ帝国に追われる身になってしまうお話。
キリスト教への「冒涜」と批判され1980年前後の英国で物議を醸し、地方によっては上映禁止になりつつも成功を収めたモンティ・パイソンの問題作です。

モンティ・パイソンは、70年代に活躍した英国のコメディグループ。英国コメディ史において「パイソン前、パイソン後」という表現が在るほど、現在でも評価の高い伝説的なグループです。
メンバーの一人がゲイであったことなどもあって、この映画も倫理をふりかざす保守派の妨害に遭って一時は制作費を失い頓挫しかかりましたが、そんな彼らに資金提供したのがジョージ・ハリスンだったそう。

彼らのスケッチ(コント)には、権威はもちろん、頭でっかちで矛盾に満ちた革命家グループや、偏見による差別意識に支配された人々、集団ヒステリーで盲目になる群衆などが登場し、どれもスマートで強烈な皮肉で笑い飛ばされています。
私は去年、twitterで茂木健一郎さんのツイートをきっかけに彼らを知ったのですが、それ以来ぞっこんです。「ブラックユーモアは、この不条理な世界を、失望することなく受け入れ理解するための素敵な手段なんだ」と初めて理解しました。今後もゆっくり時間をかけて、彼らの遺した数少ない作品を味わい勉強していきたいです。