新作がカンヌに行ったから、というわけではないけど、ここ数日、是枝監督で盛り上がっている私。

20年くらい前に劇場で観た『幻の光』(宮本輝原作)。
これが初監督作品だったことも、当時30歳という若さだったことも、最近になってからようやく知りました。

huluに入ったので2回目の観賞。
淡々と描かれた、美しい映画。

そうそう.....当時、20代の浅野忠信にハマっていて、片っ端から観たんだった...
かっこいいだけじゃなく、当時、あんなふうに演技して許される俳優はほとんどいなかった。だから、センスある監督たちはこぞって彼を主演にしたがってた(ような気がする)。浅野氏が映画雑誌のインタビュー記事で「オーディションを受けに行って、他の演劇学校出身の人達の芝居みて、こいつらバカじゃねぇの?って思った」...的なことを言ってて(うろ覚えです)、ものすごくスカっとしたのを思い出しました(笑)

岩井俊二監督と是枝監督が、特に彼の良さを効果的に使えてたと思う!(2000年以降は、追うのをやめてしまったけど)下手な監督が使うと「浅野忠信って、上手いのか下手なのか解んないよねー」という評価になっちゃう


以下『幻の光』より、学生の時に印象的だったシーン。

tadanobu
主人公(江角マキコ)の夫。
劇中で顔がはっきり映るのは、この数秒だけ。
1
つましい生活の若夫婦。
3ヶ月の子と、穏やかな日常。
「私も将来、ケッコンとかするのかなあ」
と、漠然と思いながら観てた...

6
傘を取りに家に寄った夫。
妻が見た最後の姿。

3
奥能登の、寂しく美しい風景。
日本海の、風と波の音。

2
仲良しの、血の繋がらない姉弟。
是枝監督は子どもの魅力を引き出す天才。

5
旧家を磨く主人公。

4
葬列。
美しいロングショット。


『歩いても 歩いても』も良かったし、巣鴨子ども置き去り事件をモチーフにした『誰も知らない』も、まえだまえだ兄弟主演の『奇跡』も、素晴らしかった
10月公開予定の『そして父になる』も楽しみです!福山雅治、リリー・フランキー、尾野真千子、真木よう子 出演の、赤子取り違え事件のお話。

是枝監督が見出した(?)育てた(?)西川美和監督の『蛇イチゴ』『ゆれる』も、大好きです。