レシピのお仕事で、久々にショートクラスト•ペイストリー生地(イギリスのパイ生地の一つ)を作りました。生地が余ったので、コーニッシュ•パスティにして、晩ご飯にしました。
伝統的英国料理らしく、野暮ったく、華やかさ皆無に仕上がって、いい感じ!(笑)

英国伝統料理って日本だとなんだろ、外国人がわざわざ「おはぎ」とか「かけうどん」を食べるようなものかな..?旅行者がそういうのを食べて「この国には美味しいものがない!」って決めつけるは、野暮ですよね。そういう類いの食べ物かなと。(実際のデイリー食とはかけ離れている)
 
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↑ミニサイズ
本来はお弁当だから巨大
 
コーニッシュ•パスティというのは「コーンウォールのパスティ」という意味。パスティとは、こんな風に片手でぱくぱく食べられる餃子型のパイのことです。具はジャガイモ、肉類、カブなどで、昔は炭坑夫がお弁当にこれを持って行き、汚れた手で直に掴んだ皮の部分を捨てていたんだとか。

この料理に使われたカブとは、ルタバガ、ターニップ、スウィードなどと呼ばれる大きなカブですが、これはジャック•オ•ランタン(ハロウィーンのカボチャの提灯)のオリジナルだそうです。アイルランドで生まれたハロウィーンは、移民とともに米国に伝わり、その後ジャックは北米で穫れるオレンジのカボチャで作られるようになりました。
北米でのハロウィーンはきっと、アイルランド移民たちが集まって故郷を懐かしみ、同郷の絆を深めるための祭りだったのでしょう。日本でも、ここまで定着したのは在日の米国人がパレードやパーティを毎年開いて知名度を上げた結果、商売人がそこに便乗したためでしょう。アイリッシュパブで毎年ハロウィーンパーティを開いている私たちもその片棒を担いでいるわけですが(^ ^;) ま、定着した異文化で、商業が絡んでないものって、じゃあ、在るの?って思ったり。ハロウィーンは日本のお盆のようなもの。死者や、あの世の怖さを畏怖する人間の意識は古今東西共通。単に仮装が楽しいからというだけじゃなく、そんな理由もあるから受け入れられているんじゃないかな...なんて思いながら、26日のパーティの料理の準備を進めています。