2014.07.21

塩尻まで映画を観に行ってきた。
azumaza2

azumaza
以前から評判を聞いていた東座。噂通りラインナップも良いし雰囲気もレトロでいい


philomena

『あなたを抱きしめる日まで(原題:Philomena』
挫折したオックスフォード出のエリート記者と、ロマンス小説大好きなふつうのおばあちゃん。神を信じない英国人と、カソリックのアイリッシュおばあちゃんが2人で人探しをする珍道中ムービー。

くすっと笑える場面あり感動ありの良い映画だった。
....が、ベースになっているのは、アイルランドのカソリック教会の闇の部分がもたらした悲劇。
これは実際に1人のアイルランド人女性の身の上に起こったことで、元BBCの記者が彼女に同行して取材をすすめた顛末が映画になったもの。若い頃に強制的に我が子と引き離された女性が、50年たって本格的にその子の行方を探す話。

アイルランドでは昔、婚前交渉をもった女性は罪人とみなされ、家族に捨てられ修道院(というか教会が運営する強制労働所)に閉じ込められ、厳しい監視の下、洗濯の奴隷労働をさせられていた。そうした施設で生まれた子どもは勝手に養子に出された(売られた)ため、たくさんの生き別れの親子が生まれた。
この映画では出てこなかったけれど、婚前交渉や妊娠というだけでなく、レイプされた少女や、単にモテるという理由で小悪魔的美女が収容されたケースもあり、一生を施設で過ごす女性もいたらしい(出ても社会や家族から見放されているから、出られなかったのかも)。信じがたいことに、90年代までこういった施設がアイルランド各地にあったとか...

参考 NEVERまとめ 
アイルランド共和国、国家としてマグダレン洗濯所の奴隷労働従事者に謝罪


おなじテーマのこちらの映画も参考になる。
『マグダレンの祈り(原題:The Magdalene Sisters』
具体的にどんな非人道的な扱いがされていたかがより解る。
後味の悪さで定評のある(?)ビョークの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の10倍くらい私はヘコんだ。実際にあったことだと思うと