Yatsugatake Trifle 2

八ヶ岳南麓の "とるにたりない" 日常と水彩画

政治・人権・宗教など

2014.07.21 塩尻 東座『あなたを抱きしめる日まで』

2014.07.21

塩尻まで映画を観に行ってきた。
azumaza2

azumaza
以前から評判を聞いていた東座。噂通りラインナップも良いし雰囲気もレトロでいい


philomena

『あなたを抱きしめる日まで(原題:Philomena』
挫折したオックスフォード出のエリート記者と、ロマンス小説大好きなふつうのおばあちゃん。神を信じない英国人と、カソリックのアイリッシュおばあちゃんが2人で人探しをする珍道中ムービー。

くすっと笑える場面あり感動ありの良い映画だった。
....が、ベースになっているのは、アイルランドのカソリック教会の闇の部分がもたらした悲劇。
これは実際に1人のアイルランド人女性の身の上に起こったことで、元BBCの記者が彼女に同行して取材をすすめた顛末が映画になったもの。若い頃に強制的に我が子と引き離された女性が、50年たって本格的にその子の行方を探す話。

アイルランドでは昔、婚前交渉をもった女性は罪人とみなされ、家族に捨てられ修道院(というか教会が運営する強制労働所)に閉じ込められ、厳しい監視の下、洗濯の奴隷労働をさせられていた。そうした施設で生まれた子どもは勝手に養子に出された(売られた)ため、たくさんの生き別れの親子が生まれた。
この映画では出てこなかったけれど、婚前交渉や妊娠というだけでなく、レイプされた少女や、単にモテるという理由で小悪魔的美女が収容されたケースもあり、一生を施設で過ごす女性もいたらしい(出ても社会や家族から見放されているから、出られなかったのかも)。信じがたいことに、90年代までこういった施設がアイルランド各地にあったとか...

参考 NEVERまとめ 
アイルランド共和国、国家としてマグダレン洗濯所の奴隷労働従事者に謝罪


おなじテーマのこちらの映画も参考になる。
『マグダレンの祈り(原題:The Magdalene Sisters』
具体的にどんな非人道的な扱いがされていたかがより解る。
後味の悪さで定評のある(?)ビョークの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の10倍くらい私はヘコんだ。実際にあったことだと思うと

応量器(おうりょうき)、かっこいい...

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ネットで家用の器を物色していて、ふと、応量器(おうりょうき)のことを思い出し、ウロウロしているうちに、こちらの漆器職人さんのblogにたどり着きました。盛られたお料理の写真にドキドキします。「これを盛っても、いいんだ!」って....

応量器とは、禅宗の修行僧が日々の食事に使う、入れ子式の漆器のセットのこと。修行僧はこれを使ってお粥メインの精進料理を食べ、食後は白湯とタクアンを使ってすすぎ、その湯も飲み干したのち、箸 (訂正:箸じゃなくてへらでした)と布巾で拭いて、そのまま重ねて収納します(水洗いはしません)。

機能的な無駄が削ぎ落とされていて、美しいな〜。。
やっぱり黒のほうだよな〜〜...
...って、いやいや
ちょっと欲しいけど、お高くて無理。
それに、形だけ真似しても仕方ないしね

永平寺の料理人である典座(てんぞ)だった方の、こちらのblogも、精進料理の勉強になります。
お店では、対極みたいなメニューをお出ししていますけどね(笑)
八ヶ岳南麓では、ふだん気を使った健康的な食事を摂っている方が多くて、そういう方々が「たまには揚げ物にビール!」という気分の時に来て下さっていると思っています。実際、お客様には、食に対する意識が高くてお料理も上手な方が多いです。

長いこと忘れていたけど、五観の偈(ごかんのげ)は良い詩だったなあ。まだ口をパクパクしている生きた魚達を殺して食べる時のチクチクした痛みから、私を救ってくれた。。
まったく身に付いてなくて、食べ過ぎてしまう私だけど... これを時々思い出すだけでもまだましか。戒めが身体に叩き込まれているって、ちょっとありがたいことかも、と思った夜でした。えーと何がしたかったんだっけ。


五観の偈
  • 一 計功多少 量彼来処 : 功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
  • 二 忖己德行 全缺應供 : 己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
  • 三 防心離過 貪等為宗 : 心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
  • 四 正事良薬 為療形枯 : 正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
  • 五 為成道業 因受此食 : 成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。
     
  • 一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
  • 二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
  • 三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪など三つの過ちを持たないことを誓います。
  • 四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
  • 五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。



 

"祈る" という行為

強い人たちは、現実に向き合い、情報の共有を試み、遠い人の気持ちを懸命に想像し、自分に歯痒さを感じた。

弱い人たちは、自分と、自分と近しい人だけを守るために、次々と攻撃の矛先を変えた。入ってくる情報を制限した。自分を正当化するための理屈を捻り出すことだけに、心を砕いた。

弱い人が弱いのは、たぶん本人のせいじゃないから、そのことを責めてはいけないんだろうと思う。いろんな現象を目の当たりにして、人間の素晴らしさも恐ろしさも垣間みた2年間だった。

たまたま私は、物心ついた時から"祈り" の唱和と接してた。
あの頃、両親はカンボジア難民の支援活動をしていた。ポル・ポト政権下の話を聞いてとても怖かった。煮え湯に突き落とされるような人生がこの世にはあると知ってショックだった。耳ざわりが良いだけの言葉に、懐疑的になる癖がついた。

”祈り”という行為は「自分には為す術の無い現実」に対して、人間が捧げずにはおれないものなんだと思う。逆に言うと「為すべきことがある間は、祈りに逃げてはいけない」ということでもあると思う。


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...そして、現実を冷徹に見つめた作家の言葉が何度も思い返される

「納豆が食べられるなんて!日本人で良かった!」←??

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「こんな美味しい○○が食べられるなんて、日本人に生まれて良かった〜!」
.....みたいなことを軽々しく言うのは好きじゃないんですが....(だって別に、日本人じゃなくても食べられるだろうし。その美味しさを理解できる外国人もたくさんいるし。)

こと納豆に関しては、歳を経るごとに好きになっていくし、たぶん日本の独特の食文化なのだろうと思われるので

「私は日本に生まれたからこそ、納豆に出会えたんだよなー。ラッキーだったなーとは、感じています。

そうは言っても、納豆が嫌いな日本人もたくさんいるわけだから
納豆は「世界に自慢できる、日本人全員の誇り」には、なれないんですよね...

そう考えると、たぶん「日本が世界に誇れる固有の文化!」とみなされているモノの多くが、実際には、納豆と同じく「全員が好きだったり、理解しているわけではない」んだろうなー..と思ったり(和服を着られない日本人だってふつうなわけだし)。
シラタキみたいに、外国で評価され始めたら急に国内でも再評価したりね....面白いなー。まあそういう現象を含め全てが"食文化”なんだろうけど。

....なんてことを思いながら、納豆を仕込み中。
以前、たくさん買ってしまった黒豆を納豆にできないかなーと思って。市販の納豆を熱湯に浸して菌を取り出し、柔らかく茹でた豆と混ぜて40度で保温。失敗するとただの腐り豆に... 上手くできるかな?


平和な日常ではありますが

写真

まふらは蛇口から直に水を飲むのが好きで、私が洗い物をしていると寄ってきます。
もちろん私には「にゃ〜(お願い)」なんて言わないですけどね。私のこと大嫌いだから、絶対に媚びないの
「お前さ、アタシがここに居るってことは.......解るよな!?
...と脅迫してくるので、蛇口を近づけ、ちょろちょろの水流(しかもお湯)にしてあげます。脅迫しなくても、やってあげるのに


omelet
かけ方がダサいな.....
今夜の息子定食。
最近、身長が伸び悩んでいるので、タンパク質多めにして澱粉メインにならないようにしていたんですが、たまにはってことで、オムライス。卵にチェダーチーズをたっぷり。
「オムライスにはデミソースが好き〜」と言うから、チューブタイプのブルドッグの「かけるデミグラスソース」というのを買ってみたら.......味がほぼ、ソース...  さすがブルドッグ....(?)
「煮込みハンバーグデミソース」というのもあるらしく、たぶん、息子がかけたいのはこっちだったなー....

bento2
2段弁当に詰めてみた
揚げ卵
梅干し
エノキとツナの担々麺醤あえ
プチヴェールのドライトマトドレッシング
鶏モモ塩焼き
シャウエッセン!(市販のソーセージで一番好きなの)

先日見たお弁当の本で、トンカツ弁当が気になりました。卵焼き器でキャベツの千切りを炒め、そこにカツを載せて、キャベツごと卵でとじちゃうの。それを弁当箱に詰めたご飯に乗せるだけっていう。やってみたい〜

....と、平和な日常ではありますが、選挙やミサイルでなんだかモヤモヤしますね。我が家では、いつも選挙の日には息子を連れて行き、投票のやりを見学させています。投票所に慣れてくれたらいいなと思って。でも今回は、期日前投票を見学させようかと思っています。あれはなかなか、空いていていいですよね(無駄な書類を書かされるのが面倒だけど)。





♪Always Look on the Bright Side of Life

eric
オリンピック閉会式にエリック・アイドルが出ましたね〜
ちらっとしか観てないんですが、開会式よりずっとひねった演出のようで、解説がないとよく解りません

閉会式、有名アーティストがたくさん出たようですが、NHKの実況や解説の仕方についてtwitter上では非難囂々でした。「エリック・アイドルを『アーティストです!』と紹介して終わりなんて!モンティ・パイソンも知らずにロンドン五輪の解説する!?」という声も見かけました 

エリックが歌ったのは「Always Look on the Bright Side of Life」という歌。パイソン最大の問題作にして最高傑作、映画『ライフ・オブ・ブライアン』のテーマソングです。救世主と勘違いされた男が磔になって死にゆく瞬間に「いつだって人生の明るい方を見て生きようよ〜♪」とみんなで合唱するという、とてつもなくシュールなシーンで使われる曲。
この映画はかなりきわどい内容で、世界中で物議をかもしました。そのテーマ曲をオリンピックの閉会式で歌うのは「さすがにないかな〜?でも英国だったらやっちゃうのかな〜」と思っていたら、本当に歌いましたね

『ライフ・オブ・ブライアン』に関して以前書いた記事です。右も左も、権威も大衆も、全てが風刺されている、本当にすごい映画。
 ↓
You're all individuals!
パイソン魂!



「英国人」とは?

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最初誰だかわかんなかった!
///

ロンドンオリンピック開会式(中継を録画して後で早送りで見ました、もちろん)、面白かった〜!

冒頭の愛国歌 "Jerusalem"、大好き。農村の人々、クリケット、シェークスピアを朗読するケネス・ブラナー、産業革命、労働者、女性運動家(英国には、女性参政権を求めて、競馬の馬に飛び込んで自殺した女性もいたのです)、鉄で鋳造される五輪、移民、炎のランナーとローワン・アトキンソン、病院の職員と子どもたち、不気味なほどたくさん落ちてくるメアリーポピンズほかおなじみの英国キャラクターたち、英国ロック(ダニー・ボイル監督の『トレイン・スポッティング』の映像もちらっと)。007にエスコートされてヘリから飛び降りるエリザベス女王(笑)、ポール・マッカートニー...

閉会式ではエリック・アイドルが「ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE 」を歌って締めくくったら、すごく英国らしくていいと思うんだけど!!


「英国」や「英国料理」の話題が出る度に違和感をおぼえることがよくあるのですが、日本人の中には「英国人=アングロサクソン人」として語る人が今だにいるんですね(語る内容はとても古い言説であること間違いなし。それにアングロサクソンという言い方を好むのは日本人の特徴だそうですよ)。

現在のロンドンに行くと体感できるけど、英国は本当に様々な人種のミックスが進んでいて、もはや「英国人」は金髪や青い目をイメージしてはいけないんだなと実感します。インド系もアラブ系もトルコ系も中国系も日系もみんな、国籍があれば「英国人」。「英国料理」も、エスニック料理含めて、英国内で浸透しているならそれは「英国料理」。
よく「英国は帝国時代に勝手なことをしたくせに」と悪口を言う人がいますが、現在の「英国人」は、統治されていた側の人達もたくさん含めて構成されているので、そう単純に言えるものでもないと思います。

開会式の演出をしたダニー・ボイル氏も、アイルランド系カソリックの家庭出身。そういう彼自身も含めて英国人とは?英国とは何か? をアイデンティファイしようとする試みを感じました。詳しい人によると、そうとう社会批判が込められた演出だったようで、(まあそうなるだろうと予測できる)ボイル氏に依頼がいくところが、なんだかすごいなと思いました。



 


坂本龍一 World Citizen (I Won't Be Dissapointed)



坂本龍一氏の脱原発イベントの報を受けて、今日はずっと頭の中でこの曲がぐるぐるしていました。歌詞を書いて歌っているのは、坂本氏の友人の英国のアーティスト、ディヴィッド・シルヴィアン。いつも美しい詞を書く人です。この動画には小山田氏も出演してますね。

「安全じゃないんだ」
「心がそれ以上無理というまで、あなたの痛みを感じたい」
「日常を覆う無関心を、覚醒しつづけられる良心がほしい」

「失望なんてするものか」

10年くらい前の曲だけど、今のこの状況にもぴったり当てはまるような気がして。
「失望なんてするものか」。
これって、問題から逃げず、目をそらさず、長期的に闘おうとする人にしか書けない言葉だと思うんです。その闘いも、決して自分のためではなく、(自分とは関係ないけれど)権利をないがしろにされた少数の人達のためなんですよね。その痛みを、辛いけれど解りたいという姿勢が、感動的。



続きを読む

BBC『イギリス 人種を越えて Mixed Britannia』

以前見た、とても面白かったシリーズです。
英国は今でこそさまざまな人種が共生しているイメージがあるけれど、最初はそれなりに大変だったということを今更ながら知りました。

第一次大戦中、英国内に若い男性が少なくなると、港町を中心に、女性達(戦時中の労働で権利を主張できるようになっていた)が「外国人も魅力的!」と積極的になり、中国人、シリア人、アラブ人等との異人種間の交際、結婚が増えていったのだそうです。

その後戦争が終わって帰国した英国人男性達がその状況に腹を立て、各地で暴動が起きたり、異人種間カップルが石を投げられたり、英国人女性が他民族と結婚すると同時に英国籍を剥奪されたり、混血児について優生学者が「mixの子どもは劣っている」ことを証明しようとやっきになったり......ということがあったそう。
そういった差別と闘った人達がいたから、今があるんですね。
(差別はまだあるかも知れないけど、ふつうにこういう番組が放送できるところが日本とちがう)

自民族の異性が他民族と仲良くなることについて、生理的な嫌悪感があるのは生物として自然なことなのかもしれないけど......  みっともないなあといつも思います。 "韓流"すべてが気に入らない男性とか、アジア女性に闘志を燃やす女子とか。

賢い人達はそれを理性で乗り越えてきたし、もっと素敵な人達は、乗り越える努力すら要らなかったんでしょうね。「え ?なに?? 違うって面白いじゃん!」て感じで。


ちなみに私が英語を教わっているNぴょん先生は、70年代のロンドンで大学生をしていた時、まさにその暴動から移民街を守る活動をしていたそうです。スキンヘッドの右翼達が移民の多い町で暴れることがあるので、人種差別反対のリベラルな学生たちがそれを未然に防ぐ活動をしたそう。英国インテリ層の「行動を伴う良識」に改めて感心するエピソードです。



悲しみに酔いたい人

去年の今頃「不謹慎」という言葉が流行っていたのを思い出しました。

「この人たちは、世界中で毎日のように紛争や災害やテロで理不尽な死をとげている人達がいることはどう思っているのかな。他人を"不謹慎”と非難するくらいだから、彼らは一年中、喪に服して美味しいものも食べず、遊びにも行かず過ごしているのかな?そんなわけないよね。自分チョイスのお好みの悲劇以外はどうでもいいんだろうな。寄付をすること、寄付について考えること自体が生まれて初めて、という人もいるみたいだけど、まさかこれまで何もせずにいたのかな」と驚きました。

「不謹慎」と言って他人を非難する人はきっと、
「悲しんでいる自分」に酔っていたいだけの人で、
なおかつ、他人にも同じ状態であることを要求するタイプなんだと思いました。
悲しみをやり過ごす方法は人それぞれなのに。

本当に悲しい人は、周りの人にはただただ笑っていて欲しいと思うんじゃないかな。

"God ain't on our side" 喜び方が.....

1
何よりもこの喜び方がショック......

USAでも日本でも
「死に値する罪」という概念があるからこそ死刑が在って.....
"人を殺すことも場合によっては正義”
ということになっているんですよね。

「戦争してたんだからそういうもの」
と言ってしまえばそれまでだけど、
正直「あんな喜び方をしていいんだ....」
とびっくりしました。

その後CNNで
「9.11の時にはまだ子どもだった若者たちが集まって...」
という話を聞いて、よく見たら確かにみんな若くて。
少し納得すると同時に暗澹たる気持ちになりました。

戦争があると儲かって嬉しい人達がいるのとは別に
一般の人達も子どもたちにそういう教育をしてきたってことなんだ.....と思ってとても怖くなりました。

私はUSAのことも何にも解ってないなー....


9.11の後すぐにシルヴィアンが書いたWorld Citizen
再びかみしめています。
解っているに人は最初から解ってた......

And the buildings fall
In a cloud of dust
And we ask ourselves
How could they hate us?
Well, when we live in ignorance and luxury
While our super powers practice
Puppet mastery
そしてビルが崩れる
もうもうたる粉塵に包まれて
ぼくらは自問する
なんで憎まれなくちゃいけないんだ?
それは、ぼくらが無知と贅沢にひたって暮らすあいだに
ぼくらのスーパーパワーが
操り人形劇を繰り広げているからさ
(中略)

Cos god ain't on our side
The shoe won't fit
And though they think the war is won
That's not the last of it
神がぼくらの側についているなんてありえない
だから思惑どおりに行くものか
やつらは戦争に勝ったつもりだけど
これで打ち止めじゃないさ

Disenfranchised people
Need their voices heard
And if no one stops to listen
Lose their faith in words
権利を奪われた人びと
彼らの声を聞かなくては
もし立ち止まって耳を傾ける人がだれもいなかったら
言葉への信頼は終わりだ

And violence rises
When all hope is lost
Who'll embrace the human spirit
And absorb the cost?
そして暴力が台頭し
すべての希望が消え去るとき
だれが人間の魂を抱きしめて
その損失を引き受けるんだ

words by David Sylvian/翻訳:星川 淳

キアヌの座禅姿


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キアヌのシッダールタの座禅姿が美しすぎる!
映画『リトル・ブッダ』。
20歳くらいの時に一度劇場で観たんですけどね。
その時は正直「なんじゃこりゃー....  退屈」という印象。
ところが今回観てみたらずいぶん違う印象でした。

お話としてはシンプルですが、ブッダの伝説をこの上なく美しくファンタジックに映像化してあります。
ベルトルッチの若い時の激しい作品『NOVECENTO(1900)』を観た後だからかな、ある程度年齢を重ねた人の映画、という感じがしました。『ラストエンペラー』『シェルタリング・スカイ』に続く東洋三部作の中でも「憧憬ですがなにか?」的な開き直りさえ感じるほど素直というか.... ?

私自身も20歳の時とは違って、周囲の人の病気や死を経験して、また先日のように一瞬で何万人もの人が亡くなることもあるということを知ったからでしょうか、チベット僧の般若心経の唱和(英語なんですけどね)が「ほんとうに生は儚い.... 」と実感として胸に迫ってきたのでした。

写真
美しすぎるシッダールタを描いてみるも
まったく美しくならず....


パイソン魂!

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モンティ・パイソンの問題作『ライフ・オブ・ブライアン』('79)のメイキングを観て本編よりもさらに感動&爆笑やー 名言いっぱいで見応えありました!

この映画、聖書の世界をコメディにしたことで封切り後も各方面から非難を浴び、上映禁止の国や自治体も映画館も出したのですが、メンバーや制作者は最初から批判を覚悟の上でタブーに挑戦したようです(彼らは批判には慣れっこだったし、上映禁止騒動は結果的に良い宣伝になった)。
実際にはキリストとは別人の普通の青年を、勝手にメシアだと思い込んで追いかける人々を滑稽に描いているだけなんですけどね。カソリックの主教との公開討論会で激論を交わした後すぐにローワン・アトキンソンとその討論のパロディを作っちゃったり。まさに"パイソン魂"だわ〜

ジョーンズ
「自分自身で考えない人をバカにしているからね。それがこの作品のテーマだ。自分で考えない人が怒るのは当然だ」


(現代でも制作可能か?の質問に)

ジョーンズ
「作られる必要はあるが..... 皆二の足を踏むと思うよ。今は何かを書く時、誰かを侮辱していないか考える必要がある。宗教や人種への配慮がいるなんてばかげてるよ」

ペイリン
「現代は宗教の基本理念を批判することに対しとても慎重になってる。恐ろしい事態を目にしてきたから逆鱗に触れないようにしているんだ」

クリーズ
「誰の気分も害したくはないが、例えばイスラム社会の考え方と私たちの考えは異なる。それぞれの価値観があるから。ぶつかり合うのは当然だと考えるしかないよ」

ギリアム
「被害妄想に満ちた社会はごめんだ。攻撃を攻撃で返すなんて最悪の犯罪だ。棒や石なら骨が折れるが、言葉でケガはしない」

「You're all individuals!」


ブライアン「自分で考えなくちゃだめだ!
          みんな個々の独立した人間なんだよ!」
群衆「(みな揃って)そうだ!我々は独立してる!」

...........してないじゃん! ていう深い名シーン。


映画『ライフ・オブ・ブライアン』。救世主と間違われた青年ブライアンがローマ帝国に追われる身になってしまうお話。
キリスト教への「冒涜」と批判され1980年前後の英国で物議を醸し、地方によっては上映禁止になりつつも成功を収めたモンティ・パイソンの問題作です。

モンティ・パイソンは、70年代に活躍した英国のコメディグループ。英国コメディ史において「パイソン前、パイソン後」という表現が在るほど、現在でも評価の高い伝説的なグループです。
メンバーの一人がゲイであったことなどもあって、この映画も倫理をふりかざす保守派の妨害に遭って一時は制作費を失い頓挫しかかりましたが、そんな彼らに資金提供したのがジョージ・ハリスンだったそう。

彼らのスケッチ(コント)には、権威はもちろん、頭でっかちで矛盾に満ちた革命家グループや、偏見による差別意識に支配された人々、集団ヒステリーで盲目になる群衆などが登場し、どれもスマートで強烈な皮肉で笑い飛ばされています。
私は去年、twitterで茂木健一郎さんのツイートをきっかけに彼らを知ったのですが、それ以来ぞっこんです。「ブラックユーモアは、この不条理な世界を、失望することなく受け入れ理解するための素敵な手段なんだ」と初めて理解しました。今後もゆっくり時間をかけて、彼らの遺した数少ない作品を味わい勉強していきたいです。

アサンジ氏とザッカーバーグ氏の風刺漫画

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アサンジ氏
「企業の秘密情報をあなた方に無料で提供する私は悪者さ」

ザッカーバーグ氏
「あなた方の個人情報を企業に金で売る僕はマン・オブ・ザ・イヤーさ」

これは私の英語の先生Nぴょんが作った風刺漫画です。さすがブラックジョークの国イギリスの人。強烈な皮肉です。(追記:私の勘違いで、Webから拾った写真だそうです)

Facebookを作ったザッカーバーグ氏はタイムの表紙を飾り、同じ合衆国で、ウィキリークスのアサンジ氏は国家の敵とみなされています。
アサンジ氏は幼い頃から、常に弱者をかばい、他人が他人を集団で攻撃することに対して、常に激しい怒りを抱くような子どもだったそうです。こういうまっとうなジャーナリストがきちんと守られないといけないと思います。

息子と『かちかち山』の話

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小5の息子が「かちかち山のウサギは酷いと思うんだ」と言ったので、ちょっと2人で盛り上がりました。

私「だよね。タヌキの背中に火をつけたりさ」
息子「火傷に辛しを塗るんだよ?」
私「やり方がいちいち陰湿だよね」
息子「最後は泥舟で沈めて殺しちゃうし」
私「タヌキもお婆さんを殺したから悪いけど、自分が殺されそうだったから必死だったんだろうね」
息子「お爺さんが怒るのは解るけど、ウサギ関係ないよね」

たぶん彼の憤りは、ただの隣人のウサギが、正義面してタヌキを"成敗”するところに向いてるんじゃないかな。しかもやり方が陰湿なので「明らかにあんた楽しんでるでしょ」と。なんだか「遺族感情」だけをふりかざす死刑存置論者の怖さを連想しちゃう

『かちかち山』がどんな話だったか改めてwikiったら「元はウサギがタヌキを虐める後半部だけの内容である。江戸時代に入ってから、タヌキが悪事を働くという前半部が加わり、これによってウサギの行為が正当化された仇討ち物語となった。」とあってまたまたびっくり。
時代とともに「タヌキの悪行が前提として無いと成立しない」という感覚になったから物語も変化したのでしょうね。面白い。

香川の小学校ではこのウサギをめぐって模擬裁判が開かれ、小学生が討論をし「懲役9年」という判決が出たそうです。すばらしい試みだなー


朝生の収穫

先日、朝生というのを初めて録画で見て、ディベートというよりアーギュメントになってしまっていて議論がちっとも深まっていかないことにびっくりしたのですが、夫に言わせると前回の朝生とは随分メンバーの入れ替えがなされてダメな人達が切られているし、田原氏があっちこっち話を飛ばすのも確信犯なのだろうとのこと。
ふーんと思ってなんとなくニコニコ生放送の討論番組を見たりしてみて「あーそういう意味か」と田原氏をちょっと見直したり。

今はネットがあるから、討論番組を見た後に気になる人のwebサイトやtwitterを後でチェックできるから便利ですね。(今更かもですが)今回の朝生で収穫だったのは東浩紀さん、猪子寿之さんなど若い論客を知ったたこと。上杉隆さんはtwitterでフォロー済みだったけど、やはりキレがあるし決して感情的にならないところが素敵。
別のBS朝日だったかな?討論番組では荻上チキさんという眼鏡男子が気になりました。若い論客を見つけると(しかもそれがイケメンだったりすると)必要以上にワクワクしてしまうのはひょっとしておばさん化の一種かも知れませんが


とても面白かった、ニコ生からの討論番組→「ネットでの誹謗中傷を考える」
ホリエさんの、叩かれることなんていまさら厭わない意見って迫力があって面白い。





映画『ペッピーノの百歩』

i-cento-passi
「今マフィアを語れるようになったのは、
それが避けがたい天災や宿命ではなくなったということです」
(主演のルイジ・ロ・カーショ)


70年代のシチリアで、マフィアの家系の出身でありながらマフィアと闘って、30歳の若さで暗殺された実在の青年の伝記映画。カーショの初主演映画ということで以前からぜひ観たいと思っていたんです。ラストに出てくる本物のペッピーノと顔がそっくり!

主人公はわりと迷いなく正義感と若い勢いで突っ走る(素性をわざと公言する!)のだけど、父親はマフィアの親族の手前、針のむしろ状態。母親と弟も彼を支えながらそれぞれに苦しむ様子が痛々しかったです。
21HHE46HQ9L映画を観た後「そういえばマフィアの本を持ってたな」と思い出して引っ張り出してみました。
「マフィアは悪政と腐敗の中で生まれ、それを利用するような形で力を伸ばした。」(『マフィア その神話と現実』竹山博英著)公権力をあてにできない貧しい人々が、マフィアに頼らざるを得ない歴史があったようです。
ペッピーノの父親が冒頭の親族のパーティで「貧乏は2度とご免!」と乾杯の音頭をとっていたのを思い出しました。その父親は家族を養う為にマフィアの親族の力を借り、そのおかげで何も苦労せずに育った息子は大学に行って学をつけ、反体制運動に身を投じる・・・という図式が、善し悪し抜きにして悲しかったです。
ペッピーノが闘ったマフィアのドン(彼自身の叔父)は彼の死後20年近い年月を経てようやく起訴されたそう。

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親族のおじさんたちがなんか・・・全員ベルルスコーニに見えちゃう('д` ;)

あと警官がスターリンにそっくり。


クレしん好きはお下劣に育つ?

子どもは情報に悪影響を受けるのか。
私の中で答えが出ていないことなのですが・・・。
ある情報がほんとうに子どもにとって有害になるのか?
子どもだってものごころつく前から情報の取捨選択をしているはず。その取捨選択の基準はどこから?自分の大好きな人(=親)の価値観では?

悪い情報に触れたら悪い子に成る、と思っている親って、情報に責任転嫁しているんじゃないかという気がしてしまうんですよね。子どもの人格形成をそんな程度にしか考えていない親の元では「そりゃあ下品に育つよね」というのが正直なところ。

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うちの子はずっとしんちゃんの大ファンだったけど、べつにお尻出さないし女子にセクハラ発言しないし私のことも呼び捨てにしないですよ?(笑)

アムネスティのチョコ

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アムネスティのフェアトレードチョコ。いろんな味の詰め合わせでパッケージが可愛かったので。とりあえずヘーゼルナッツを食べてみたけどなかなか美味しいです。

何かを「支持」する以上はアクションかお金のどちらかを提供しなくちゃね(オトナなら)と思っているので、なるべく多くの案件に署名メール送信くらいはするようにしているのですが・・・イランとか中国とか、当局に宛てて本名でメールを送るというのは、さすがにちょっと緊張しますね。
・・・という話を夫にしたら「逆に国内のほうが怖かったりして」と(笑)きゃー
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チョコを買ったらついてきたおまけ。
アムネスティのシンボルのキャンドル。炎に色がつくんですって。
北瀬あき
八ヶ岳のIrish Pub BULL&BEARのコックです。1974年東京生まれ、長州育ち。趣味で水彩画や猫漫画を描きます。1999年八ヶ岳に移住。夫のゴン、息子たけし、猫2匹と犬一頭と暮らしています。
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