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八ヶ岳南麓の "とるにたりない" 日常と水彩画

映画・TV・本・アートなど

プリーモ・レーヴィの新刊と、堺雅人

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プリーモ・レーヴィの新しい本が届いた。
15年ぶりの初訳だそう。
私はフィクションの小説が苦手だから、なかなか読み進まない予感はするけど

案の定「本はもうこれ一冊でいいよ!」と思うくらい好きな『周期律』(レーヴィの自伝的小説)を引っ張り出して、読みふけってこの時間。
これはもう新品は入手困難なんだな〜...。もったいない。


あんまり関係ないけど...
「フィクションの小説が苦手」と言えば。

俳優の堺雅人さんが以前どこかで「フィクションが苦手。入ってこない。ノンフィクションしか読みません」と言ってらして「わー私と一緒だ〜」と思っていたところ、先日さらに「右と左、急に言われるとわからなくなる」「簡単な計算も苦手」と発言されたらしいことを小耳にはさんで、「うわ〜!一緒すぎる〜!!」と、勝手に親近感を強めているところ...。
たとえ人より欠けた部分があっても、できるところで頑張って、良い仕事を残すしかないよね...、と思えて励まされた
来週の『真田丸』も楽しみ!



2015年に観た映画 覚え書き

2015年に観た映画を覚え書き。
(2度目、3度目のもあり)
気に入ったものには、の印でもつけておこうかな。

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『花とアリス殺人事件』
『FRIED DRAGON FISH』
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
『ヴァンパイア』
『彼岸花』
『秋刀魚の味』
『東京暮色』
『早春』
『お早よう』
『青春残酷物語』
『昭和枯れすすき』
『ゼロの焦点』
『天城越え』
『疑惑』
『影の車』
『張り込み』
『わるいやつら』
『鬼畜』
『新しい鉄』
『震える舌』
『人間の條件 第1部〜4部』
『男はつらいよ 1話 その他』
『野生の証明』
『北斎漫画』
『武士の献立』
『ゼンタイ』
『小野寺の弟・小野寺の姉』
『大木家の楽しい旅行 新婚地獄篇』
『仁義なき戦い  仁義なき戦い』
『仁義なき戦い 広島死闘篇』
『仁義なき戦い 代理戦争』
『トラック野郎 一番星へ帰る』
『トラック野郎 故郷特急便』
『トラック野郎 熱風5000キロ』
『トラック野郎 爆走1番星』
『幸福の黄色いハンカチ』
『遥かなる山の呼び声』
『君よ憤怒の河を渉れ』
『単騎、千里を走る』
『ポテチ』
『白ゆき姫殺人事件』
『夢売るふたり』
『旅の重さ』
『ヒミズ』
『グーグーだって猫である』
『スイートリトルライズ』
『映画版ねこタクシー』
『異人たちとの夏』
『ホットロード』
『モンスターズクラブ』
『アカルイミライ』
『セイジ -陸の魚』
『パッチギ! LOVE & PEACE』
『八日目の蝉』
『にあんちゃん』
『小さいおうち』
『幕があがる』
『僕達急行A列車で行こう』
『青春の門』
『実録・連合赤軍浅間山荘事件への道程』
『そこのみにて光輝く』
『苦役列車』

『1900年』
『ジェーン・エア』
『きっと、うまくいく』
『The Secret of Kells』
『華麗なるギャッツビー』
『紅いコーリャン』
『上海グランド』
『レ・ミゼラブル』
『サブマリン』 
『エリックを探して』
『迷子の警察音楽隊』
『アルバート氏の人生』
『私が、生きる肌』
『汚れなき悪戯』
『二十日鼠と人間』
『ハンナ・アーレント』
『ジョーズ』
『ミニオンズ 怪盗グルーの月泥棒』
『上海グランド』
『ポンヌフの恋人』
『スターウォーズ エピソード4』
『ノッティングヒルの恋人』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』


ほとんどhuluと専門チャンネルの録画だから、新しいものはほとんどないですね。
劇場に行けたのは『幕があがる』くらい
今年は、健さんや菅原文太、松本清張や小津作品など、昭和の映画にはまって、たくさん観ました。ジャンル問わず、面白くてしょうがないです。
(それにしても雑食だなあ...笑)

本数的には、映画マニアの母の半数にもいってないな....多分






アランカーディガン/アウトランダー/ドクター・フー

忙しいシーズンが終わって待機時間が増えてきたので、編み物がどんどんできていく

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パピー ロビンウール黒(115)15玉
ブリティッシュエロイカ黒(122)  1玉
フード部分ブリティッシュエロイカ2.5玉
棒針10号7号使用

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編み図「毛糸だまvol.156号」より
(フードとスリット入りの袖を割愛)


いちおうゴン用のカーディガンなのだけど、我が家は身長がみな同じくらいなので、私も息子も着られるという、便利な1枚
模様編み4枚目なのでさすがに間違いは減ってきたけど、端や細部がどうも美しくできない。性格が出るっていうことですかね....


編みながら観たのは主にこれら(huluで)。
『アウトランダー』
1945年から1700年代のスコットランドに飛んでしまったイングランド人女性の物語。ジャコバイトの反乱に巻き込まれて大変な目に遭う。英国の時代ものは衣装が素敵で良いけど、拷問とか火あぶりとか出てきて怖いよぅ
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『ドクター・フー』
英国BBCで50年以上続いている人気SFドラマ。
宇宙人の主人公ドクターが時空を超えていろんな時代に出没する。ロンドンに度々現れて、若者を連れ出し、ホームズとワトソンみたいに問題を解決しながら旅をする。タイムマシンはイギリスの昔の警察呼び出し用の電話ボックスの形。宇宙のどこにでも行ける人なのに、どれだけ地球とイギリスが好きなんだ(笑)
これまで12人、主人公役の俳優が代替わりしてるらしい。イギリスの男性たちにはそれぞれ「僕の時は誰々だった」という思い出のドクターがいて、ドクターの代替わりをまたいで観た場合はその度に「え〜...」と戸惑うのだけど、何話か観ているうちにまたすぐに慣れるらしい
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凶悪な宿敵「ダーレク」が、こんなデザイン(笑)
これで「えっくすた〜みねいっ!(抹殺せよ)」ばっかり言ってて可愛いくてツボ。本気でフィギュア欲しい(笑)
 

斎藤由妃子 陶展『時の標本室』

先日拝見した、友人の陶展の写真。
(写真撮影、掲載OKだそう
写真 2

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写真 1
スベスベの半磁器のオブジェたち
真ん中のウニ(?)を購入。
子どもの頃毎日歩いた海岸を思い出し
懐かしくなる...
私にとってまさに「時の標本」。

 
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写真 5

高根町の「ギャルリ イグレグ八ケ岳」で、26日まで開催(土日月の12:00開廊)。
この連休に八ケ岳にお越しの方は、ぜひ覗いてみて下さい。


斎藤由妃子 陶展『時の標本室』
ギャルリ イグレグ八ケ岳
2015.10.3 (土)〜26(月) 
土日月のみ開廊
12:00 〜17:00 

『七人の侍』の菊千代

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写真 1

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猫の梵天丸は私の中で
『七人の侍』の菊千代のイメージで....

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カラっとしたおバカで乱暴者で
でも、どこか可愛げがあって憎めない男子。

なんて思って「菊千代」と検索してみたら
こんな写真がweb上にたくさん。
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赤塚不二夫さんの愛猫の名前が「菊千代」で
しかも梵と同じ白黒ハチワレ鼻くそ付きだったとは

針金アートのワークショップ

家から2分の所にあるSKOGENで開催された針金アートのワークショップに参加してきた。
講師は画家・版画家の今井和世さん
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柔らかい針金を使って、動物など好きなものを作っていく。
簡単なような、難しいような...。
針金は慣れないと思い通りに曲がらないけれど、どんな線になっても、それはそれで味わいが出るのが面白いな〜
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本当はモビールを作るワークショップだったのだけど、私は間に合わず、猫1つだけ仕上げた。あとひとつ、ネズミかなにかをつくってぶらさげようかな。
参加者みなさん、素敵な作品を仕上げていた。特に小学生のお姉ちゃんと弟くんの作品は、発想が自由で素晴らしかったな〜。マネできない。

終了後、和世さんお手製のチョコレートケーキと、スウェーデンのコーヒーを頂きながら、心地よいお庭でおしゃべり。幸せな休日。
(追記:こういうコーヒーブレイクの習慣のことをスウェーデンではFIKAと言うそう)

会場となったSKOGENは、北欧家具とインテリア雑貨のヴィンテージショップ。リゾナーレ小淵沢内にあったお店が、今年4月にリニューアルオープンしたのだそう(現在は夢宇谷の近く)。
とても素敵なお店でおすすめ。
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追記
写真を撮ってたら3秒で飛び乗って来た本ニャン(笑)
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映画『八日目の蝉』感想

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『八日目の蝉』(2011)を、やっと観た。
良い評判を聞けば聞くほど重そうで消極的だったけど
huluにも入っていて、ことあるごとに視覚に入ってくるので
観念して、やっと観た。
(ちなみに『そして、父になる』もまだ観ずにいる)

人の娘をさらって育てる身勝手な女性の話なのだけど
不思議と彼女に感情移入してしまって、いつの間にか
このウソの親子がずっと一緒にいられるように、と
祈る気持ちになってしまっていた。

子役の子(4歳くらい?)の演技がすごくて
二人が本当に仲睦まじい親子に見えてくるから
ついに逮捕されるという場面の
永作博美の叫びが、刺さる。

「その子は...!
 まだ...ご飯を食べていません!
 ....よろしくお願いします!」 


「お腹が減ってないかどうか?」は
「母親」に限らず保育者が
24時間気にしていることの筆頭だから
この台詞はリアルで、「正解だ...」という感じがした。

最後の最後の瞬間に一言だけ叫べるとしたら
娘本人に向かって「愛してる!」などと言うのじゃなくて
幼児を委ねる相手に対して
食事の引き継ぎをするのはすごくリアルで
きっと私でもそうするんじゃないか、
という気がした。 


ただ、ラストシーンの井上真央の台詞は
新たな母子愛の呪縛の幕開けみたいで
怖いような気がした。 

パエリヤ

休日。
小淵沢のギャラリーで、国芳の猫を立体化した陶作品を見てきた。
猫飼好五十三疋が全員そろっていて、かわいかった。
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夕方、急に思い立って、有り合わせの具でパエリヤ。

今日は(具はしょぼいけど)殊のほか美味しくできて、米3合分も作ったのに3人で平らげてしまった。そのうち半分は息子が食べたと思う。
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 茹で野菜に、ブンブ・ガドガドをかけただけのサラダ。先日インドネシアの女の子にもらったピーナツソース。甘辛くて美味しい。

インド映画『きっと、うまくいく』

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ここ数年で観た映画の中で文句なくNo.1の....大傑作 だった
 インド映画『きっと、うまくいく(原題 3idiots)』。

超難関エリート大学でエンジニアを目指すも、落ちこぼれとみなされ奮闘する3人の若者の青春と、その後の人生。
コメディで軽快な運びながらも「教育と学びの在り方とは?」「職業選択と適正って?」「結婚相手の選び方は?」...などなど、人生に関する普遍的で本質的な問いが散りばめられていて贅沢!
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競争と詰め込みを重んじる鬼校長や、暗記型で思考しない"優等生” などが登場する。

対する3バカトリオたちは...(写真左から)

エンジニアに適正がない芸術家志望、
知的欲求に純粋な、謎の天才、
家族愛とプレッシャーに引き裂かれ保身に走る臆病な凡人、

といった構成。
彼らが大学でどんな扱いを受け、何を知り、何を選択したか、という話。

急速に発展しつつあるインドでは若者の自殺が多いんだそうで、その問題を扱った悲劇的なエピソードでは、今話題のドローンみたいな物が出てきたりもする(すごくショッキングなシーンだった...)。ロビン・ウィリアムズの『今を生きる』を思い出す。

自分の受けた教育と現在の生活の相関についても振り返ってしまうし、今まさに自分の子にうるさく言っていることが正しいのか間違ってるのか?(もとよりわかってないのは承知だけど 何も言わずに子育てするのは不可能だし...ね)考えてしまって、身につまされる。コメディなのにツラい。でも良いコメディってそういうもの。

希望あるラストなのが、映画としてまた良し
 

春風亭昇太・柳家喬太郎・春風亭一之輔 三人会

久々に落語会に行って来た
(あんまり落語に詳しいわけじゃないけど、好きな人が何人かいる)
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私が大好きな噺家さんばかりそろった三人会。
すごい!超豪華な顔ぶれ!!


前座は春風亭ぴっかりさん。
演目名を知らないのだけど、桃太郎の噺。

春風亭一之輔さんは「明烏」
「何を演ろうかなって今考えながら喋ってンですけどね...ちょっと昼っぽくないの演ってもいいですか?」って前置きで、吉原の噺が始まった(笑)

柳家喬太郎さんは新作の「ハンバーグができるまで」
男やもめが食材を買いに来た! あまりのめずらしさに商店街の人たちは妄想が暴走して「あいつ、死ぬ気だな!」と大騒ぎ...(笑)

喬太郎さんの噺に出てくる変な人って、ほんと面白い。
「バイオレンスチワワ」っていう噺では、チワワに向かって
「可愛いでちゅね〜ピロリちゃん、相変わらず 小骨が多そうで!!」
って声をかけるブラックなおばさんが出てきて爆笑しちゃう。こ...小骨...ひどいw ...でもなんか、解るような(笑)チワワってそういう可愛さかも

その喬太郎さんが、3月28日に山梨に来る!
私は仕事で行けないけど 山梨のみなさん、ぜひ喬太郎さんを直に聴いてみて!
詳細はざぶとん亭  風流企画さんのサイトで。
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春風亭昇太さんは「二番煎じ」
猪肉と熱燗が....見えた!美味しそう(笑)
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もらったチラシの中で気になったのがこの落語会、
これもすごい顔ぶれ!
でも、その日は留守番の日だから行けないんだな〜

イギリス英語の三銃士

最近huluで、編み物をしながら観ているドラマ。
BBC制作の『マスケティアーズ 三銃士』。

元々デュマの三銃士の話は大好きで、数年前の映画『王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』も飛行機の中で観て「やっぱり楽しいね〜!冒険活劇は!」と思ったけど、今度のBBC版はまた.....ぶっとんでて面白い!
大胆な衣装デザインも、話のアレンジも、やりたい放題(笑)
銃士隊の制服がレザーだったり、ポルトスが黒人だったり。

『シャーロック』で味をしめたっぽいね...BBC(笑)

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画面や音楽はまるで西部劇のよう(笑)
フランスの話だけどBBCなので、登場人物はみんなイギリス英語で喋る。


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 アトス。
初登場時には、眠気覚ましにいきなり氷水のバケツに頭を突っ込んでたよ。
男らしいね(笑)
過去に苦悩するややこしいキャラっていう設定。

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ポルトス。
このドラマでは「力持ちのうっかり八兵衛」的ポジション(←私の勝手なポルトス像)を超えて、ちゃんと色気も可愛げもある素晴らしいキャスティング。
「スラム育ちで苦労して銃士隊に入った黒人」という設定で、奴隷貿易商をこらしめる話があったりして、現代的道徳観を投影した話を展開するのに便利なキャラになってる。ある意味イギリス的というか。良い子がみても大丈夫な健全なドラマになってる(笑)


アラミス。
優男のプレイボーイ...だったよね、確か。
これを「いい男♡」とみるかどうかは、女性の意見が分かれるかも知れないところだけど(笑)
ナルシストのイメージは取り払われてる気がする。義侠心に厚く適度に理知的。いたってまともな人物像。
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ダルタニアン。
「あのキュートな男子は誰!?」と、話題騒然だとか(?)

「主演は大注目の新鋭・英国男子、ルーク・パスカリーノ!」
....らしいですよ。

確かに....「こんな子もってくるなんて、あざとくない!? BBC!」って、私も思いました(笑)
ルーク・パスカリーノ(たぶんイタリア系)。
「待て!人の話を聞けー!!」と怒鳴りたくなるような無鉄砲な男子キャラを好演。
2話以降は意外と分別があって賢くて、おバカさが物足りないくらい。
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「悪いやつリシュリュー枢機卿と、おバカな国王、そして賢い王妃」っていう、
この3者のこれまでのイメージが、この後どう展開していくのか? 興味津々。

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あ、悪女ミレディと、マダム・ボナシューを貼るのを忘れた!また今度。  


予告
 

ガラスのお花づくり体験

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昨日、ゴンと友達と3人で、ガラスのお花づくりの体験工房にお邪魔してきた。

周りのクラフト作家さんたちの間で大人気の工房「Fleur Mari」さん(要予約) 。
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ボロシリケイトという、実験用器具などに用いられるガラスを使って、アクセサリーを制作する。ガラス玉の中に花が閉じ込められたような出来上がりになるので「いったい、どうやって作っているの??」と、不思議でしかたなかった。
アメリカから入って来た技法だそうで、作家さんはたくさんいるのだけど、体験工房となると国内に数軒しかないんだそう。

1人約1時間。
先生が1人ずつ順番に、つきっきりで指導して下さる。
色の組み合わせは、先生の作品を見ながら好みのイメージを伝えて、相談の上で決めさせてもらえる。

2000℃にまでなる高温のバーナーを前に、緊張する! 
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目を保護するサングラスをかけ
利き手の右手に、色ガラスの棒を持ち
左手に、太い試験管のようなものを持ち....
言われるままに、点々を打っていく...

「あーん、均等に打てないです!
「大丈夫ですよ〜!

点を打ち終わったら、ほとんどの作業を先生が代わってやって下さる。それを間近で見ているのがまた、面白い。
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おお〜!!
先生、「大丈夫」とおっしゃっただけあって、なんか....いい感じに仕上げて下さった! 

大好きな青い矢車草をイメージして「ブルー系でまとめたいな〜」と漠然と思っていたので、なんとかそんな感じにできたので嬉しい!

着物好きの友人Rちゃんは、帯留め用の大きなものを。
ゴンは、ももクロをイメージして7色で制作(メンバーの5色+ファンを表す2色なんだって)。
冷却するのに時間がかかるので、最後に制作したゴンの作品は見られず。どんな風に仕上がるのか、私も楽しみ。

1度でも充分、楽しくて大満足なのに「次はこんな色にしたい!」「次はもっと緻密な感じにしたい!」...などなど、いろんな希望と反省点が出て来る。
仕事が(比較的)暇な冬の間に、できたらまたお邪魔したい

映画『天使の分け前』と『最強のふたり』

良い映画を立て続けに2本観た。
名前だけは頭の片隅に置いておいて、ずっと観る機会を待っていた映画2本。
どちらも、明日が無い感じの若者(=生まれついた悪環境から抜け出せそうにない...)が、チャンスを掴む話で、とても良かった。
なんだか....
優しい大人に隠れた才能を見いだされて、それを活かせる道を発見できた若者を描く映画って、好きだな〜...


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『天使のわけまえ』
スコットランドのジャージの若者(つまり貧困層)がウィスキーに出会って、人生を変えるチャンスをつかむ話。
なんでキルトをはいているのか?それは...今から悪いことをするため!
基本的にはコメディタッチなのだけど、重たい現実は充分に伝わってくる。『麦の穂をゆらす風』でアイルランド独立闘争の泥沼を描いたケン・ローチ監督の作品。
前科者の若者たちを優しく支えるウィスキー愛好家おじさんハリーが素晴らしい...!



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『最強のふたり』
フランスの黒人青年と、大金持ちの身障者男性との友情を描いたコメディタッチの物語。

パラグライダーで頸椎損傷し車椅子生活となったフィリップは、介護人募集中に出会った黒人青年をなぜか気に入って採用する。お上品な方々が思わず警戒してしまうような、典型的な貧困層の黒人青年ドリスは、フィリップに同情するどころか、言いたい放題やりたい放題...っていう。

この黒人青年が、まあ...下品なんだけど、とてもイイヤツじゃないか!と、だんだん解ってくるんだな 「それを一瞬で見抜いたフィリップって...」すごいというか、それだけ、彼が孤独だったんだということも、浮き彫りになってくるんだな...。
ドリスだけでなく、他の使用人たちに関しても、人間の魅力が伝わってくる。
台詞はいちいち気が利いてるし、画もきれいでお洒落。
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room10 斎藤由妃子(陶)× 清水菊乃(紙)

友だちの妃さんと菊ちゃんの展示会「room10」が始まった。
「room」は、PUBのすぐ近くのギャラリーで毎年10月に開催されている展示会で、今回で10回目になる(ゴンと私は全回お邪魔してるっていうのがちょっと自慢!)。
始める時に妃さんが「10年続ける」と決めたそうで、今回をひとつの区切りとして、「room」というタイトルの展示はこれが最後だそう。

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今回は、小さな卵もバラで売られていた(意外と入手困難!)
この独特な風合いは、一度かけた釉薬を拭き取るなど手間をかけて出来上がるもので、卵自体の成形も、かなり力が必要で大変なのだそう

菊ちゃんのぽち袋やレターセットもとても可愛い。人形は素焼きされた陶器に色鉛筆で一つ一つ彩色された一点ものだそう。全員きっと一瞬で嫁ぎ先が決まっちゃうね

この二人のアートのセンスは当店のハロウィーン仮装パーティでも存分に発揮されるので、そちらもぜひ直に観に来ていただきたい(今年は10月25日に開催)。

以下、展示会情報は妃さんのblogよりコピペ。
 
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斎藤由妃子(陶)× 清水菊乃(紙)
2014.10.11(土)〜19(日)
10:00-17:00 最終日15:00まで

詩游館ギャラリー
北杜市大泉町谷戸5493-5
0551-20-5638


そしてランチは遊山房で、菊ちゃんに会いがてら、毎秋のお楽しみ「ノルウェーサーモンのたたきコロッケ仕立てタルタルソース添え」を頂いて来た。美味しかった!
展示を観た後の知人がたくさん居て、しかも自分含めてみんな妃さんおすすめのサーモンコロッケを食べていて、ちょっと可笑しかった
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ウサギを狩るまふら

今井和世さん作のウサギさんをリビングの壁に飾ったら、まふらが走って来た。
「ウサギさんに興味津々のまふらさんの図」でも撮ろうとiPhoneを構えたら....


きゃぁぁーー!!!
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やめてください!
いきなり飛びかかるとは思わなかった...

ゆがみまくって床に落とされたのを
なんとか復元...(できてるのか?)
(和世さんとウサギさん、ごめんなさい)
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そんなわけで、今は天井の近くを跳んでいるウサギさん。



今井和世さんの絵画展は、八ケ岳高原ロッジで開催中。
今回もとても素敵で、ため息が出た
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(この写真は今井さんのwebサイトから拝借しました)
 

佐藤さとる『だれも知らない小さな国』

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「おもしろいよ〜」と、貸して下さった方があったので、恥ずかしながらこの歳になって初めて読んでみたら....
わーほんとだ!めちゃくちゃおもしろーい!!楽しい!!

10歳の主人公が、野山を探索しているうちに自分だけの秘密の場所を発見し、小さな神様「こぼしさま」の言い伝えを聞いて魅了され、やがて本当に小人族「コロボックル」に出会うことになるっていうお話。

戦中戦後という過酷な現実世界に居たはずの主人公が、気付いたら、違和感なくファンタジーの世界に入ってる! 上手い....

私にも、海岸や野山を探検して、自分だけの秘密の場所を探していた頃があった。小さな泉を見つけるなんて、もう.....想像しただけでも興奮して、過呼吸になりそうだった(笑)。そのワクワク感が、蘇ってきた。

10歳の時に出会いたかった...。
....とはいえ、知ってはいたけど、喰わず嫌いだったんだよな〜。
佐藤さとるさんの童話は子どもの頃、田舎の図書館でも見かけてはいたけれど
なんとなく、手に取ることがなかったシリーズ。

実は、村上勉さんのカラーイラストのタッチが苦手だったっていう、それだけの理由で

今読んでみたら、素晴らしい挿絵で感動した。
特に白黒のイラストの、線が....素敵!ため息が出る。
本文の緻密な自然描写が、きちんと解釈されてる。
(表面的に上手いだけの”お絵描きさん”って、例えば「イモのつるが...」っていう文が出てくる小説に、平気でジャガイモ畑の挿絵を描いてしまうケースがあったりする


引き続き、『豆つぶほどの小さな犬』を読み始めた。

異種、異部族、異民族、異国民との付き合い方に、成功した例、失敗した例...
ニンゲンの歴史を辿るといろいろあるけれど....
うまくいった場合の理想の形をひとつでも示すことができるのが、良いファンタジーとフィクションの魅力なのかも知れないな〜

 

2014.08.27 噺家さん

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似てなくてちょうどいい(笑)

今日は某噺家さんが、ご来店して下さって嬉しかった
(勝手にお名前を書くのは控えるけど)
数年前に東京で3人会に行った時に、この方の噺も伺って、すごく良かったので印象に残っていた。
一度それも遠くから拝見しただけだから、お顔ははっきり憶えていなかったはずだけど、かろうじてどなたか判った。

最初、「お洒落な殿方だわ〜...」と思った。「服もだけど、姿勢?佇まい?ただ者じゃない感じ....」と気になって、何度もこっそり見た。そのうちに「この感じ...知ってる人のような気がする」と気がついた。 しばらく考えて「○○亭Sさんだっ」と思い出し、画像検索してみた。
「.....???」違うような気がする。
これは以前、ある俳優さんが来て下さった時も同じだったのだけど、PUBで実物を見るとみんなwebの写真よりずっと若く見えてかっこ良いから、ご本人なのかどうか、いまいち確信がもてなくなる。
「勘違いか...」と思って、そのままそのお客様のことは忘れていた。
しばらくしてゴンが厨房に来た時「2番テーブルのお客さん、落語家さんみたいだよ。○○亭って聞こえた」
「やっぱりぃぃぃ!!Sさん!私聴いたことあるんだよー!きゃー

お帰りになる時に恐る恐るご本人かどうか伺って確かめて、ミーハー全開で「一度高座に伺ったことがあります!またぜひ伺いたいです!」と伝え、一緒に記念撮影させて頂いた。嬉しー!
たしか、奥様も有名なお方じゃ.... 料理中で時間がまったくなかったので、慌ただしいご挨拶しかできなくて残念だった。

うちにはこれまでに判っているだけで4人の噺家さんが来て下さっている。先日来て下さったある師匠は、お帰りの際に椅子の上に扇子をお忘れになったので、慌てて庭まで追いかけて届けさせて頂いた(笑)

リゾート地でお店をやっていて良かった!と今日みたいな日は思うけれど、その代わり、仕事のためになかなか寄席や独演会に行けないのが辛い



 

2014.08.26 トムさん♡

2014.08.26

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CSでトムとジェリーを年代順に6時間も一挙放送した番組が録れていた(息子が予約したらしい)。

見始めたら、ハンナ=バーバラ期のクラッシックな名作などもあって嬉しかった。
昔のトムさんって、毛がふさふさでしなやかで猫らしくて、ほんとうに可愛い

子どもの頃、九州朝日放送で繰り返されるこのトムジェリが大好きだった。だいたい平日の4時から30分の放送で、トムジェリ2本と、真ん中に、ドルーピーやオオカミなんかが出て来るテックス・アヴェリーのカトゥーンを挟んだ3本構成だった。日本版のエンディングテーマの「とっむっとじぇりー なっかよっくけんかしなっ♪」の歌が流れる時は「もう終わっちゃった...」と切なかった。この歌自体、ナンセンスでカラっとしたヒューモアに溢れた本編の雰囲気を損なってる感じがして、子ども心に「ちがう」と感じて好きじゃなかった。
「新トムとジェリー」以降の 新しいシリーズも、絵が悪いし面白くないから、嫌いだった。


名作『勝利は我に』
大戦中に作られた作品。
戦争ごっこなんだけど、楽しいアイディアがいろいろ詰まっていてすごい。
 


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私が高校生の頃、家に居た猫、トムさん。
うちにもらわれて来る前からトムという名前だった。背中が灰色のオス猫だったから、似てると言えば似てたかも。
喧嘩傷で右目を失明した。お尻を触ると激怒する猫で「きついなー」と思っていたけど、まふらと出会った今は「優しいほうだったな....」と思う
 

2014.08.19 『トレイン・スポッティング』

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私の中で90年代の
「予告編を100%裏切らなかったアワード」
の大賞だった(笑)
この走るシーンが好き!


『トレイン・スポッティング』を、息子と一緒に観た。
良い子が観てはいけなそうな、ヤク中の若者たちの話だけど

独立するのしないので今話題の、スコットランドの話。
何回観ても、やっぱり面白い。名画だと思う。
疾走感があって、無駄がなくて、映像は今みてもスタイリッシュ。

映画としては面白いし、かっこ良いけど、話は悲惨。
ヘロイン中毒やアル中で、刹那的な日々を送る労働者階級の子たちが、なんとか生活を変えようとしてあがく話。赤ん坊が死ぬ、汚物が出て来る、注射器でエイズに感染して悲惨な死に方をする者あり、犯罪に手を染める者あり....
本人たちもけっこう強い意思で「やめよう」と努力するんだけど、上手くいかない。「なるほど、こういう訳で、こういう人たちは抜け出せないのか....」と納得する。「怠け者で努力が足りないからだよ」なんて、簡単に言えない感じがしてくる。

生まれついた環境や仲間の呪縛だったり、それに対する自身の愛着が、身を滅ぼすことになったりする怖さ。それと単純に、ドラッグと感染症と犯罪の怖さ。
そういう世界もあるっていうことを、息子が知っておいてもいいんじゃないかと思ったから...。
タイミングが合ってるかどうかは、わからないけども

なんと2016年に続編の企画があるらしい?
観たいような観たくないような....まあ、ぜったい観るけど。

『トレイン・スポッティング』予告編
 

2014.08.12 R.I.P. ロビン・ウィリアムス

2014.08.12
deadpoet

朝、ロビン・ウィリアムス急逝のニュースを見てびっくりした(そして2度寝した!)。
大ファン!....という訳ではなかったけれど、
『今を生きる』『レナードの朝』『グッド・ウィル・ハンティング』『フィッシャーキング』....どれも好きで複数回ずつ観たので、ショックだった。
特に『今を生きる』には、とても感動した覚えがある。『Dead Poets Society(死せる詩人の会)』という美しい原題によく合う、素晴らしい教師役だった。

本当の理由なんて誰にも解らないことだけど...。
自死を選ぶに至った人の苦しみっていうのはきっと、相当なものだったんだろうと、空しい想像をしてみる。アルコール依存症だったり、亡くなる前は鬱病に苦しんでいたという話もある。
そういう人はきっと、私なんかが想像もできないほど感受性が強くて、 否応なくやって来る「今日」をなんとかやりすごすために、とりあえず必要だと思うことを、苦し紛れにしろ、選んでたのかも知れない...。

もし、身近にそういう人が居たら、私は「お酒やめなよ〜。長生きできないよ?」とは、言えないような気がする。言いたくなるだろうけど、言ってはいけないような気がする。もしかしたらその人にとって、長生きすることそのものが苦しいのかも知れないから。

でも、やっぱり周りの人は寂しいだろうな....。その人が早くに亡くなってしまったら。

....なんてことを「美味しいやつちょーだい!」と甘えてくる 梵天をかわしながら考える。美味しくないダイエットフードと、やたら喰い付きが良く美味しいやつ(=青魚含有でアヤシイ)...どっちを与えるべきか....
北瀬あき
八ヶ岳のIrish Pub BULL&BEARのコックです。1974年東京生まれ、長州育ち。趣味で水彩画や猫漫画を描きます。1999年八ヶ岳に移住。夫のゴン、息子たけし、猫2匹と犬一頭と暮らしています。
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