Yatsugatake Trifle 2

八ヶ岳南麓の "とるにたりない" 日常と水彩画

映画

映画『ざくろの色』観賞/アラン帽子完成

ピクチャ 8

ピクチャ 9

映画『ざくろの色』(1968年)をYoutubeで観ました。
すごく変わってる!!
旧ソ時代のアルメニア人監督の作品。
次作を作るまでに何度も投獄されたらしいです。
すごい。
タルコフスキーもそうだけど「闘いながら藝術作品を創った人をめぐるお話」に、とても興味があります。ただ、その人達が創ったものを理解できるかは別.....(^ ^;)

冒頭のアニメーションに「おおお」とワクワク。
(ざくろはアルメニアでは聖なる果物とされているそうです。
そういえばサローヤンも、ざくろにまつわる素晴らしい短編を書いていました。)

その後はずっと写真2枚目のような感じが延々と。
アルメニア正教の教会(なのかな?)や絨毯を織るシーンなどが面白かったです。
よく解らないけど!


knitcap
アラン模様、今度は帽子に挑戦。
これまたいっぱい間違えてるけどなんとか完成〜
二目ゴム編み止めとか意味わからん!
でも帽子ってマフラーより簡単なんですね。
表だけを見ながら編み続けられるから。
(マフラーは裏側を編む時に編み図を逆に読まなくちゃならないから間違える)

できあがったら意外なことに、息子がかぶるって。
「ぼくの!? やったぁーー(*゚▽゚*)」って。
まだまだ可愛ええのお。
声変わり真っ最中だけど....

ところで、てっぺんに付いてるポンポン、カーリーで可愛くないですか!?
どうやって作るかというと.....

失敗してほどいた毛糸で作るとよいです(・∀・)



映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』

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医学生時代のチェ・ゲバラがバイクで南米大陸を旅した際の日記の映画版。自分の目で世界を確かめようとする若者の青春映画は大好物でございます!

喘息に苦しみながら極貧旅行をしてはいても、所詮自分は裕福な家庭のお坊ちゃん。次々と最下層の人達と出会って、話を聞いて、一緒に食べて、飲んで踊って.....  彼が「人々のために闘わなければ」と思うに至った原点がなんとなく解ります。
南米の美しい風景、一部ドキュメンタリー?と思うようなインタビュー映像、美しいギター曲が魅力。

『チェ・ゲバラ&カストロ』と同じく、ガエル・ガルシア・ベルナルがゲバラを演じてるから混乱しなくていい! 主演は違うけど『チェ 28歳の革命/39歳 別れの手紙』もそのうち観たいです。

映画『ピンポン』夢の仮託の群像劇

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イケメン(?)いっぱい出るけどチャイナ役が一番好き (´▽`)

何かに打ち込む熱意の差なんて、お互い距離をうまくとればいいはずなんだろうけど..... スポーツの場合は勝ち負けの設定がはっきりしているから難しいのかな(勝ち負けが曖昧な世界しか知らない私は想像するしかない)。

「個人的にかっこわるいペコ見たくないんだよ」
「ヒーローって信じる?ピンチになったら必ず助けに来てくれる」
「スマイルに入れ込んでも、己の青春は帰って来ないよ」

夢を他人に仮託する人達と、期待に抗いながらも熱意にひっぱられて打ち込んでいく人達の相関。

原作はスピリッツ連載当時に読んだから忘れてしまったけど、宮藤さんの脚本と、音楽が好きです。

映画『王立宇宙軍』

uchugun
映画の貞本キャラはもっと泥臭い。
あか抜けていてはいけない世界観だったから。


『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987年公開)。
現在でもカルト的人気を誇るアナログアニメーションの名作で、エヴァンゲリオンなどで有名なガイナックスの最初の映画です。

若者が、若者の挑戦を描いた映画。私はロケットの離床と青春群像劇が大好物だからこの映画はドストライク。しかも音楽監督は坂本さん。中学生の時に観てからその後も何度観たか知れません。宮崎監督がこれに難癖を付けた話を聞いて、それまで大好きだった宮崎監督への疑念が芽生えたほど(おじさんの嫉妬はみっともないな、と感じた)。

「実写みたいにリアル」であることが一つの価値だった時代の名作だなーと思います。CGが無かったから「実写で作れない映像を手描きのアニメーションで」やるしかなかったわけで。

冒頭の、空母からジェットが飛び立つシーン、架空の世界の町並み、隣国との戦闘シーン、そしてなんと言っても旧ソのロケットをモデルにしたという離床シーンがたまらないっっ(*´Д`*)

テクニカルなことはよく解らないのでヲタな永遠の男の子たちにお任せするとして.....
ピクチャ 6
重厚感のあるノズルスカート!!!

ピクチャ 7
氷の破片が降る....
アポロの実写より美しいの!



映画『セントアンナの奇跡』モヤモヤする.....


この予告編はなんだか、話が変わってる気がする...


「チョコレートの巨人.....」
小さな可愛い男の子が話すイタリア語にとっても弱い上に
お気に入りのルイジ・ロ・カーショが出ていて
"大作"の風格充分だし実際に感動作なんだけど....
なんだかモヤモヤする
謎解きのキーアイテムもちょっと千々に乱れちゃったような。
音楽も好きじゃない....

いろんな人がいろんな批評をする映画。
もしかしたら、良い映画なだけに
「惜しい部分にちょっとなんかひとこと言ってやりたい」
.....という気分にさせる、そういう映画なのかも

(以下ネタバレあり)

結局、一番モヤモヤするのは
復讐の後にハッピーエンドだと勧善懲悪的で....少なくとも
反戦のメッセージの説得力がなくなってしまう、
というところ。
せっかくサンタナで「憎悪を超え、赦す」という
奇跡が起こったのに.....台無しな気がする.....

そしてなんでラストシーンがあんなに
『ショーシャンクの空に』に酷似してるのか気になる

でも黒人部隊のことなど勉強になりました。
金岡新さんの世界史講義録にこの映画の解説があって助かりました

映画『薔薇の名前』恐怖と笑い

nameofrose
テーマがコメディだったとは.....
中世ヨーロッパものは衣装がたまらない

ネタばれ有りだけどみんなもう観てますよね。'86だから。
14世紀イタリア、異端審問に揺れるカソリックの修道院を舞台に
コネリー扮する修道士がホームズさながらに謎解きをするお話。
塔に閉じ込められた当時の世界の英知=書物。
その中でも問題になるのがなんと喜劇(コメディ)
というところがもう、衝撃でした。

コメディは真実を滑稽に描きだす
  ↓
人々が恐怖を克服する
  ↓
怖れなくして信仰は成立しないので
教会は笑いの封印を試みる


中学生の時に観てさっぱり解らなかったわけだわ!
だってモンティ・パイソンみたいな本当のコメディを知らなかったんだもの
「コネリーが図書館に入ってライフ・オブ・ブライアンのDVDを見つける」....というシーンを思わず妄想して笑っちゃった。

この映画版は原作のダイジェスト版みたいなものに違いない...
エーコの原作はきっともっと巧妙なんだろうなー
....というのが充分想像できる映画。

映画『オーケストラ!(Le Concelt)』


ソビエト時代、無理矢理解散させられそれぞれ辛酸をなめたユダヤやロマのオーケストラ楽団員たち。約30年の時を経て、ハッタリを強引に通してパリで奇跡のコンサートを実現するまでのお話。
喜劇だけど感動のラスト。

クラシック音楽の知識がまったくないですが、物語の中心的役割を担うチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は好きです。映画『ライト・スタッフ』でも効果的で印象的だったあの曲が、冷戦時代の米映画に使われたことには何か意味が込められていたりするのかな...??とまた別の興味が沸きました。
追記:勘違いしていましたが『ライト・スタッフ』の曲はチャイコフスキーの曲とはあくまでも別なんだそうです。似てるよね....

映画『英国王のスピーチ』

やっと観てきました。
『英国王のスピーチ』。
新しく甲府にできたTOHOシネマズは、大人1500円で以前より安くなって嬉しいです。でも券売機でチケットを買う時に席を指定しなきゃいけないのがちょっと。入ってから決めたい.....

久々にゴンと一緒に劇場に行ったのに......

隣でグーグー寝てたの!!

肘でつついたりして大変でしたよまったく



ヴィクトリア
 ↓
ジョージ5世
(立派な父王)
 ↓
エドワード8世
(主人公の兄デヴィッド。女性のために王位を捨てた)
 ↓
ジョージ6世
(主人公アルバート。吃音に悩む内気な次男)
 ↓
エリザベス2世
(アルバートの長女)


生来身体が弱く内気な次男だったジョージ6世が、不本意ながら王位を継ぎ、吃音を克服して国王として立派なスピーチをするまでを描いたお話。
もはや何の権力も持たなくなった王が王であるためには、肉声で国民に語りかけることが当時とても大切だったのですね。生真面目な人だけに、ラジオ開戦演説への重圧はことのほか大きかったようで。 平民で、しかもオーストラリア出身ということでなんとなく下にみられている先生と、人として対等な関係を築くまでの過程が感動的。先生が根気づよくて素晴らしい。

わりとコミカルでくすくすしながら観る感じだったけど、きっと英国人だともっと笑えるんだろうし最後の演説も感動するんだろうなー...  先生の家族の妙な間の会話とかさっぱり解らなかったです。

やー コリン・ファース、今最高に脂がのってますね ジョージ王とはあまり似てないけど。顔といえばエドワード8世が本物によく似てましたね。チャーチルがまた全然違ってちょっと残念。

キアヌの座禅姿


little-buddha
キアヌのシッダールタの座禅姿が美しすぎる!
映画『リトル・ブッダ』。
20歳くらいの時に一度劇場で観たんですけどね。
その時は正直「なんじゃこりゃー....  退屈」という印象。
ところが今回観てみたらずいぶん違う印象でした。

お話としてはシンプルですが、ブッダの伝説をこの上なく美しくファンタジックに映像化してあります。
ベルトルッチの若い時の激しい作品『NOVECENTO(1900)』を観た後だからかな、ある程度年齢を重ねた人の映画、という感じがしました。『ラストエンペラー』『シェルタリング・スカイ』に続く東洋三部作の中でも「憧憬ですがなにか?」的な開き直りさえ感じるほど素直というか.... ?

私自身も20歳の時とは違って、周囲の人の病気や死を経験して、また先日のように一瞬で何万人もの人が亡くなることもあるということを知ったからでしょうか、チベット僧の般若心経の唱和(英語なんですけどね)が「ほんとうに生は儚い.... 」と実感として胸に迫ってきたのでした。

写真
美しすぎるシッダールタを描いてみるも
まったく美しくならず....


映画『フランシスコの2人の息子』


 子役の歌がすごくいいの!

ブラジルカントリーのトップミュージシャン、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ兄弟とその家族を描いた、実話ベースのお話。

何がすごいって「この子は才能がないっぽい?」というところからスタートして、お父さんも本人たちもすごい努力をして、本当にトップに登りつめてしまったところ。周囲からはかなりクレイジー扱いのお父さんだけど、次世代を貧困から抜け出させるための、後に引けない崖っぷちの勝負に出るところに凄みを感じます。「才能ありそうだから習わせてみようかな」なんて生半可な条件下では才能があったとしても開花しないのかも知れないな.....と思ったり。

なんて、そうは言っても子どもに意図的に苦労させるのはけっこう至難の業で。どうしても、甘くできるものならつい甘くしてしまうのが親心。難しいなー。

岩井俊二監督『四月物語』

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大好きな岩井俊二監督の映画『四月物語』(1998年)が公式サイトで無料公開されています。仙台市出身の監督が「つかの間でも楽しんでいただけたら」ということで4月30日まで無料公開とのこと。

松たか子さんが「シャイでどんくさいけど一生懸命な女子大生」を好演。自分自身の新生活(5年ほど違うけど)とかぶるところがあって、切ないです!
.....なんて言うと、どんくさい役にも関わらずしっかり美しい松さんに失礼ですが
東京郊外の畳の部屋に引っ越し、とか、合わなそうな友だちの誘いを断って独りで映画観てる、とか......

江口さん演じる変な信長の映画を独りで観てる主人公を見て、私自身が岩井監督の映画『PiCNiC』や『スワロウテイル』を小さな映画館で独りで観ていたのを思い出して......

「あ〜〜 いろいろ思い出して心が痛い!!

そんな映画。

パイソン魂!

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モンティ・パイソンの問題作『ライフ・オブ・ブライアン』('79)のメイキングを観て本編よりもさらに感動&爆笑やー 名言いっぱいで見応えありました!

この映画、聖書の世界をコメディにしたことで封切り後も各方面から非難を浴び、上映禁止の国や自治体も映画館も出したのですが、メンバーや制作者は最初から批判を覚悟の上でタブーに挑戦したようです(彼らは批判には慣れっこだったし、上映禁止騒動は結果的に良い宣伝になった)。
実際にはキリストとは別人の普通の青年を、勝手にメシアだと思い込んで追いかける人々を滑稽に描いているだけなんですけどね。カソリックの主教との公開討論会で激論を交わした後すぐにローワン・アトキンソンとその討論のパロディを作っちゃったり。まさに"パイソン魂"だわ〜

ジョーンズ
「自分自身で考えない人をバカにしているからね。それがこの作品のテーマだ。自分で考えない人が怒るのは当然だ」


(現代でも制作可能か?の質問に)

ジョーンズ
「作られる必要はあるが..... 皆二の足を踏むと思うよ。今は何かを書く時、誰かを侮辱していないか考える必要がある。宗教や人種への配慮がいるなんてばかげてるよ」

ペイリン
「現代は宗教の基本理念を批判することに対しとても慎重になってる。恐ろしい事態を目にしてきたから逆鱗に触れないようにしているんだ」

クリーズ
「誰の気分も害したくはないが、例えばイスラム社会の考え方と私たちの考えは異なる。それぞれの価値観があるから。ぶつかり合うのは当然だと考えるしかないよ」

ギリアム
「被害妄想に満ちた社会はごめんだ。攻撃を攻撃で返すなんて最悪の犯罪だ。棒や石なら骨が折れるが、言葉でケガはしない」

「You're all individuals!」


ブライアン「自分で考えなくちゃだめだ!
          みんな個々の独立した人間なんだよ!」
群衆「(みな揃って)そうだ!我々は独立してる!」

...........してないじゃん! ていう深い名シーン。


映画『ライフ・オブ・ブライアン』。救世主と間違われた青年ブライアンがローマ帝国に追われる身になってしまうお話。
キリスト教への「冒涜」と批判され1980年前後の英国で物議を醸し、地方によっては上映禁止になりつつも成功を収めたモンティ・パイソンの問題作です。

モンティ・パイソンは、70年代に活躍した英国のコメディグループ。英国コメディ史において「パイソン前、パイソン後」という表現が在るほど、現在でも評価の高い伝説的なグループです。
メンバーの一人がゲイであったことなどもあって、この映画も倫理をふりかざす保守派の妨害に遭って一時は制作費を失い頓挫しかかりましたが、そんな彼らに資金提供したのがジョージ・ハリスンだったそう。

彼らのスケッチ(コント)には、権威はもちろん、頭でっかちで矛盾に満ちた革命家グループや、偏見による差別意識に支配された人々、集団ヒステリーで盲目になる群衆などが登場し、どれもスマートで強烈な皮肉で笑い飛ばされています。
私は去年、twitterで茂木健一郎さんのツイートをきっかけに彼らを知ったのですが、それ以来ぞっこんです。「ブラックユーモアは、この不条理な世界を、失望することなく受け入れ理解するための素敵な手段なんだ」と初めて理解しました。今後もゆっくり時間をかけて、彼らの遺した数少ない作品を味わい勉強していきたいです。

カウリスマキ監督『過去のない男』

Man_without_a_past
アキ・カウリスマキ『過去のない男』
2002年カンヌ国際映画祭グランプリ


ヘルシンキで、暴漢に襲われて記憶喪失になり、名前もないままホームレス生活を始める男性のお話。
北欧は福祉が発達しているイメージがあるけれど、この映画にはホームレスや、訳ありふうの女性や、賄賂ばっかり受け取っている警官や、破産する事業主といった人達ばかり登場します。みんな無表情で、淡々と語るのでニュアンスや意味が私には解らないところも。日本語吹き替えでもう一度観たら謎が解けたところもありました。

フィニッシュ・コメディということになっているけど戦争映画よりよっぽど哀しい感じがしました
でも カウリスマキの映画はこの、そこはかとなく漂う可笑しさとやるせない不条理感、それでも不思議とわいてくる儚げな希望が魅力。

「元の住民は引っ越したのか?」
「いや凍死した」

「礼をしたいんだが」
「俺が死んだら情けを(うつ伏せで死んでいたら仰向けにしてくれ)」

「音楽が人を殺した例はないものね。やってみましょう」


台詞がほんとうに少ないんだけど、ぐっとくるものが多かったです
予告編

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

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なにか息子と観られるものを・・・ということでゴンが選んだのがこれだったんですが、ゴンは導入部だけ観て寝てましたね

やー 初めてちゃんと観たけど楽しかったー!これは25年前の人が観て「50年代なつかしー!!」と楽しんだ映画なんでしょうね〜。それを2011年にみるとまた面白い。どちらもファッションがかわいくて楽しかった!
「救命胴衣?」と言われていたマーティのダウンベスト。今でこそ違和感ないけど、90年代は消えていたような。80年代にはあったんですねえ("島ガール"だったから知らないの)。

息子はカーアクションのシーンや、ドクが生きているかどうかだけは気になって観ていたけど、特に面白がってなかったです。マーティが50年代にケネディ大統領の名を出して「誰それ?」と言われるシーンで息子・・・

「ケネディは60年だもんね。で、63年に暗殺されるんだよね」

・・・って、妙に詳しいの。
でもレーガンは知らないんだって。




アイルランド関連DVD

アイルランド関連のDVDをいくつか持っています。
興味のある方はPUBで声をかけて下さいね。
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アイリッシュダンスの基礎のDVD。
足だけでステップを踏むダンスですね。
見るのは大好きなのですが私はまったくセンスが無くて踊れません。どなたか試してみませんか??

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映画『アンジェラの灰』

貧しいアイルランド人一家のリムリックでの悲惨な生活。お父さんは働かず、小銭を手にするとすぐにギネスを呑みに行ってしまいます 呑むから困窮し、呑まずにはやってられないからまた呑むという悪循環。PUB文化の一面なんですねえ。フィッシュアンドチップスが当時は貧しい労働者のごちそうだったり、カソリックとプロテンスタントの壁ってこういう感じだったんだ!と知ったり。哀しいんだけどカラっとしていて希望があります。これまで観たアイルランド映画の中で一番好き。原作本の『アンジェラの灰』、『アンジェラの祈り』も持っています。



その他アイルランド映画DVD

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独立運動の英雄をリーアム・ニースンが演じた『マイケル・コリンズ』。アラン・リックマン演ずるデ・ヴァレラがそっくり!

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U2ボノが痛切に歌いあげた、あの血の日曜日事件(英国軍によるアイルランド人虐殺事件)を描いた『ブラディ・サンデー』。ドキュメンタリーのような臨場感!


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IRAテロ犯の汚名を着せられた青年の冤罪事件を描いた『父の祈りを』。おすすめ!

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独立戦争とその後の内戦の悲惨さを描いた『麦の穂を揺らす風』。(どこの国もそうだとは思いますが)アイルランドという国は大変な歴史を背負っているんだなあ・・・と感じるお話です

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キリアン・マーフィがゲイの青年を美しく演じた『プルートで朝食を』

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麻薬犯罪と闘って命を落とした実在の女性ジャーナリストをケイト・ブランシェットが演じた『ヴェロニカ・ゲリン』

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若手アイリッシュ俳優総出演。といっても右の女の子はたしかスコティッシュかな?むかし『トレイン・スポッティング』でヒロインを演じた方ですね。

その他、リバーダンスやU2のDVD、美しい景色を集めた航空映像のDVDもいくつかありますよ


映画『アイ・アム・デビッド』善人と悪人

images-2ブルガリアの強制収容所から脱走した少年がデンマークに逃れるまでを描いたロードムービー(?)。地味だけど感動作で『ライフ・イズ・ビューティフル』くらい泣きました 息子とちょうど同じくらいの声変わり前の男の子が、トラウマと自責の念に苛まれながら過酷な旅をするんだもの。

デビッドは、政治犯の子として幼い頃に両親と共に捕らえられ収容所で育ったため笑い方すら知らない子。旅の途中で冷たい人にも優しい人にも出会うのですが「何も信じてはいけない」が信条だった彼が外の世界で癒されて笑顔を取り戻していく様子に、ほっとする反面、「ほとんどの人は善良だが、それらの人々が無言で戦争や収容所を支えた」面もあるということを考えると複雑です。彼に指示を与える謎の男の正体が善でもあり悪でもあるところなんてまさに・・・。

主人公役のベン・ティバーはふっくらした綺麗な子であんまり収容所の子に見えなかったかも・・・。恩人役のジム・カヴィーゼルがたいへんよかった!


映画『少林サッカー』

images息子が小さい頃、面白い漫画や映画に出会う度に「この子が大きくなったら見せよう」と自分の中にリストを作っていました。

映画『少林サッカー』もその一つ。やっと息子と一緒に観られました。彼は笑えるものが大好きなので、大いに気に入って絶賛していました。「今まで観た映画の中で一番感動したわー!」だそう。私も改めてやっぱり名作だわー!と思いました。 爆笑の中にも感動が。『カンフーハッスル』よりこっちが好きだな。
主人公役の周星馳(チャウ・シンチー)さん、個人的にかなり顔が好きなのですが、主演兼監督だったんですね、知らなかった。『蒼穹の昴』の光緒帝役の張博さんに似た感じで端正

1写真
あんまり爆笑したので、まふらが怒っていきなり横から襲ってきました(まふらは私の笑い声が大嫌い)。ひどいよね・・・。




映画『ペッピーノの百歩』

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「今マフィアを語れるようになったのは、
それが避けがたい天災や宿命ではなくなったということです」
(主演のルイジ・ロ・カーショ)


70年代のシチリアで、マフィアの家系の出身でありながらマフィアと闘って、30歳の若さで暗殺された実在の青年の伝記映画。カーショの初主演映画ということで以前からぜひ観たいと思っていたんです。ラストに出てくる本物のペッピーノと顔がそっくり!

主人公はわりと迷いなく正義感と若い勢いで突っ走る(素性をわざと公言する!)のだけど、父親はマフィアの親族の手前、針のむしろ状態。母親と弟も彼を支えながらそれぞれに苦しむ様子が痛々しかったです。
21HHE46HQ9L映画を観た後「そういえばマフィアの本を持ってたな」と思い出して引っ張り出してみました。
「マフィアは悪政と腐敗の中で生まれ、それを利用するような形で力を伸ばした。」(『マフィア その神話と現実』竹山博英著)公権力をあてにできない貧しい人々が、マフィアに頼らざるを得ない歴史があったようです。
ペッピーノの父親が冒頭の親族のパーティで「貧乏は2度とご免!」と乾杯の音頭をとっていたのを思い出しました。その父親は家族を養う為にマフィアの親族の力を借り、そのおかげで何も苦労せずに育った息子は大学に行って学をつけ、反体制運動に身を投じる・・・という図式が、善し悪し抜きにして悲しかったです。
ペッピーノが闘ったマフィアのドン(彼自身の叔父)は彼の死後20年近い年月を経てようやく起訴されたそう。

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親族のおじさんたちがなんか・・・全員ベルルスコーニに見えちゃう('д` ;)

あと警官がスターリンにそっくり。


北瀬あき
八ヶ岳のIrish Pub BULL&BEARのコックです。1974年東京生まれ、長州育ち。趣味で水彩画や猫漫画を描きます。1999年八ヶ岳に移住。夫のゴン、息子たけし、猫2匹と犬一頭と暮らしています。
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